【大阪⇔名古屋】新幹線よりも往復で5000円以上安く移動する方法まとめ(2023.4更新)


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〜新幹線以外の電車で名古屋〜大阪を移動〜

大阪〜名古屋間の移動を安く

※2023年4月に近鉄では大幅な値上げが行われました。そのため遅いけども「安い」という近鉄のメリットは若干薄れてしまいました。残念!

大阪〜名古屋間は、新幹線で移動する方が多いと思います。しかし、新幹線を利用するよりも往復で6000円近くも安く、特急で移動する方法があります。更に時間は要するもののコストを下げる方法も!?

知っている人は知っているテクニックについてご紹介いたします。

 

新幹線 大阪〜名古屋間はのぞみ・指定席 6680円で約1時間

大阪駅から新大阪へ行って、新幹線に乗って、合計1時間ちょっとで名古屋駅へ到着します。やっぱり新幹線は早いですね。新大阪と名古屋の間の停車駅は、のぞみの場合、京都だけです。

料金は指定席(のぞみ利用)の場合6,680円です。自由席ならば少しお安くなって5,940円なり。(2023年4月時点)

東海道新幹線のぞみ号です

 

新幹線以外の鉄道交通手段は2つ

大阪〜名古屋間では、新幹線以外の移動手段が2つあります。

1つはJRの在来線。

新快速で、すーーーーーっ・・・と大阪駅から名古屋へ行きたいところ・・・・ですが、スムーズなのは大阪から草津あたりまで。それより東になると、停車駅が増えてきます。

実際に試してみましたが、新快速でも、草津を過ぎると停車駅も多くなり、米原から大垣、大垣から名古屋と、電車を乗り継いで行くことになります。運が良ければ乗り換えは1回で済む場合もあります。ただ、米原〜大垣間は電車の本数は少なく、時間も要します。停車駅も多いため、名古屋についたときはグッタリした状態になります。

料金は大阪〜名古屋で3410円。新幹線の約半額です。所要時間は3時間。

時間があればお試しください。予想外にしんどいです。

近鉄特急という選択は「あり」

もう一つの選択肢、それは近鉄特急です。近鉄特急は1時間に2本、大阪難波と近鉄名古屋の間を結んでいます。

「ひのとり」や「アーバンライナー」という豪華な特急が走っています。所要時間は2時間と少し。ちょっとした旅行気分が味わえます。また寝過ごしを心配せずにひと眠りできます ね。

新たな特急車両「ひのとり」

毎時00分に大阪難波を発車する特急は、名古屋までの所要時間は約2時間と少し。車両は新型車両の「ひのとり」が使われています。停車駅も少なく、鶴橋を出ると、大和八木、津、そして名古屋です。大和八木には止まらない便もあります。

ひのとりは、後ろ人へ遠慮なくリクライニングできる方式の座席を採用しており、さらにシート間もゆったりしています。新型車両でとても快適です。
なお、ひのとりは200円の特別料金(一般車両)が特急料金のほかにかかります。

おなじみの「アーバンライナー」

毎時30分発車の電車は、アーバンライナーの車両が割り当てられています。

アーバンライナーも、フットレストがあるなど座席が快適で、あまり疲労感はありません。

ただし、毎時30分に大阪難波駅・名古屋駅を発車する名阪特急は、若干停車駅が多く、所要時間は2時間25分程度かかります。

30分後に発車する「ひのとり」が、少し後に到着することになります。

アーバンライナー以外の特急電車

人気の二階建てビスタカーです。

 

これまで、大阪難波〜名古屋間でもビスタカーが走っていることがありましたが、現時点(2022/8)で、この区間を直通するビスタカーはありません。

でも、どうしてもビスタカーに乗りたいときは、少し時間がかかってしまいますが「伊勢中川」で乗り換えすれば利用することも可能です。ビスタカーは本数が少ないので事前にしっかり確認しておく必要があります。

◆ご注意

ちなみに、これはアーバンライナーに似ていますが伊勢志摩ライナーです。大阪難波〜名古屋の直通では使用されていません。

少し時間がかかってしまいますが、こちらも伊勢中川で乗り換えすれば、伊勢志摩ライナーやビスタカーを利用することも可能です。

近鉄のHPの時刻表を見ればどの車両かがわかります。「V」はビスタカー、「ISL」が伊勢志摩ライナーです。

しまかぜも、大阪〜名古屋間では走っていません。ご注意を。どうしても「しまかぜ」に乗りたい場合は、一度「伊勢市」まで行って、そこで乗り換えることになります。

近鉄特急を利用した場合の価格

近鉄は、新幹線を意識した価格設定となっています。

◆料金と時間の比較(近鉄は難波駅から、JRは大阪駅から)※以下は2023/4〜の金額です。

  料金 時間
新幹線(のぞみ・指定席)通常期 6,680円 1時間
新幹線(ひかり・指定席)通常期 6,470円 1時間
新幹線 自由席 5,940円 1時間
JR在来線 3,410円 3時間
近鉄特急(ひのとり以外) 4,790円 2時間25分
近鉄特急(ひのとり) 4,990円 2時間8分

近鉄特急は、新幹線(のぞみ・指定席)より2000円以上安い値段設定となっています。

※近鉄特急(ひのとり以外)は、乗車券2,860円+特急券1,930円で合計4,790円。「ひのとり」は+200円で4,990円です。

なお、JRの指定席では「繁忙期(+200円)」「超繁忙期(+400円)」「閑散期(−200円)」が設定されています。

詳しくは「超繁忙期・繁忙期・閑散期カレンダー」をご確認ください。

 

近鉄特急をさらに安く乗る方法

新幹線よりも安い近鉄特急ですが、さらに安く利用する方法があります。

「乗車券」と「特急券」のそれぞれで節約ができます。見ていきましょう。

「乗車券」部分の節約

大阪難波〜名古屋の乗車券は2,860円です。これを節約してみましょう。

(1)株主優待切符(または沿線招待乗車券)で 2000円程度に節約

※2023年は近鉄の値上げとAfterコロナの影響を受けて値上がりしています!

チケットショップ・金券ショップで売っている切符を利用する手段です。

近鉄では、株主優待として年2回、各4枚配布される「沿線招待乗車券」という切符があります。この切符が関西や名古屋近郊の金券ショップで販売されています。

この切符は、近鉄全線が利用できる切符です。大阪難波〜近鉄名古屋という長距離でもこの切符1枚で乗れます。近鉄を長距離利用する人には欠かせない切符です。

名阪まる得きっぷ廃止に伴って値上がりしており、更に、近鉄の値上げも受けて、値上がりしており、現在1枚2000円程度で販売されています。

金券ショップでは「近鉄株主優待」と書かれて販売されています。注意事項としては有効期間があることです。そのため購入時は残りの有効期間を注意してください。

近畿日本鉄道線全線と書かれた無敵の切符「沿線招待乗車券」 近畿日本鉄道線全線と書かれた無敵の切符「沿線招待乗車券」

ちなみ「沿線招待乗車券」の店頭での買取価格(お店が買う価格)はだいたい1600円程度まで値上がりしています。

(2)回数きっぷ「名阪ビジネス回数きっぷ」で2,050円程度に節約

2019年から名阪ビジネス回数切符という14回分の回数切符が新たに発売されました。

この切符、14枚で28,600円です。1枚当たり約2,050円となります。(なお2023/3/31までは14枚で24,100円でした)

ただし、ばら売りはしていないため、1枚だけほしい場合はチケットショップ・金券ショップで販売されるばら売りの回数きっぷを購入する必要があります。チケットショップではばら売りで販売されています。 (ただし1枚当たりの価格に約300〜400円程度上乗せされています)

■昔はもっと安かった・・・

※ひのとりが登場する前で、しかも2019/10の消費増税前のポスターです。今よりもっと安かく利用できたのですね。

「特急券」部分の節約

大阪難波〜名古屋の特急券は1,930円、「ひのとり」に乗車する場合、レギュラーシートで+200円必要です。

既に新幹線よりもお得ですが、さらに特急券を節約してみましょう。

 

チケットレスのキャンペーンを活用

近鉄では、特急券を携帯やスマートフォンから予約することができます。利用するには携帯やスマホから会員登録が必要です。また決済で使用するクレジット番号も登録する必要があります。

特急券を「チケットレス」で予約する場合、約10%分がポイントとして翌月から利用できるようになります。そしてポイントは、1ポイント=1円として特急券を購入することができます。頻繁に利用する場合はポイントがたまりお得 になります。ちなみにたまったポイントはすぐに使えないのでご注意ください。

さらに期間限定のキャンペーンも随時実施されています。

2023年4月1日〜9月30日は、ポイントが倍増となるキャンペーンが行われています。

■チケットレスではこれまでいろいろなキャンペーンが実施されていました。

2015年6月には、短区間利用時に2倍のポイントが付くキャンペーンや、

2017年5月には、伊勢方面の特急料金が1000円となるキャンペーン、

2022年7月1日〜9月30日は、ポイントが倍増となるキャンペーンが行われていました。

事前に近鉄のHPでチェックしておくと良いでしょう。

どのぐらい節約できるか

これらのお得な切符を使用した場合、最大でいくらまで節約できるかを調べてみました。(2023/3の金額です)

  料金 時間
新幹線(のぞみ・指定席)通常期 6,680円 1時間
新幹線(ひかり・指定席)通常期 6,470円 1時間
新幹線 自由席 5,940円 1時間
JR在来線 3,410円 3時間
近鉄特急(ひのとり以外) 4,790円 2時間25分
近鉄特急(ひのとり) 4,990円 2時間8分

 ↓ 頑張って節約すると

※2023/4時点です

近鉄特急(ひのとり以外)
 乗車券:株主優待券(約2000円/枚)
 特急券:チケットレス(1930円)※386ポイント
3,930円程度
近鉄特急(ひのとり)
 乗車券:株主優待券(約2000円/枚)
 特急券:チケットレス(2130円)※426ポイント
4,130円程度

結果、近鉄特急を使用する場合、新幹線(のぞみ指定席)と比べて、片道で2500円以上はお得になります。往復だと5000円以上お得になりますね。

お得になるだけでなく、「ひのとり」に乗ったと言うことだけでも、少し話題になると思います。

 

■2017年末で廃止となった近鉄名阪まる得きっぷについて

「近鉄名阪まる得きっぷ」は大阪難波〜近鉄名古屋間で10枚つづりで33500円で販売していました。「10枚もいりませんわ、せいぜい2枚で十分です・・・」って場合が多いので、金券ショップで1枚3400円〜3500円程度でばら売りされていました。

この近鉄名阪まる得きっぷは、そのままでは乗車できません。電車に乗る前に駅の窓口へ行って、切符(乗車券+特急券)に引き換える必要がありました。

その後、近鉄名阪まる得きっぷの廃止に伴い、株主優待切符(沿線招待乗車券など)が品薄となり、チケット店での販売価格が値上がりしました。

なお、廃止後、ネットで近鉄特急予約がお得になるキャンペーンが時折実施されました。
2018/8〜12/28は、7日前までのネット購入で、大阪〜名古屋間の特急料金が1000円になるキャンペーンが実施されていました。

 

近鉄でもっと安く移動する方法・・・

最安は、大阪難波〜近鉄名古屋 約2000円(株主優待/沿線招待乗車券・チケットショップ価格)

近鉄は、特急以外にも「快速急行」や「急行」電車を乗り継いで名古屋に行くことができます。しかも、前述した 「株主優待乗車券」「沿線招待乗車券」を利用すると2000円程度で難波から名古屋まで行けてしまうのです。とても安いです。

大阪方面からは、「五十鈴川行き」「宇治山田行き」「松阪行き」「鳥羽行き」の快速急行か急行に乗ります。そして「伊勢中川」駅で名古屋行き急行に乗り換えます。

名古屋方面からも、「五十鈴川行き」「宇治山田行き」「松阪行き」「鳥羽行き」の急行に乗ります。そして、「伊勢中川」駅で大阪上本町行き快速急行か急行に乗り換えます。

 だいたいこんな感じの通勤電車です。

五位堂駅の行き先案内(上本町から急行で30分ぐらいの地点)です。とにかく伊勢中川まで乗車します。


※上記写真の急行停車駅は2018.3以前のものです。現在は変更となっています

大和八木駅の行き先案内(上本町から急行40分ぐらいの地点)

「伊勢中川駅で名古屋行き急行に接続」する旨が記載されています。

駅の行き先案内でも「伊勢中川駅で名古屋行き急行に接続」する旨が記載されています。
※上記写真の急行停車駅は2018.3以前のものです。現在は変更となっています

途中、奈良県の「桜井」から三重県の「榊原温泉口」までの区間、急行でも各駅に停車します。

この付近は、森林や山里地帯を抜けていくので、景色が良く清々しいです。

そして「伊勢中川」駅で下車して、名古屋行きに乗り換えます。乗り換えは比較的便利です。多くの場合、ドアが両側開き、向かいのホームには名古屋行きの急行が停車しています。

「伊勢中川」から「名古屋」間も結構な距離があります。

運が良いと特急のような座席の電車がやってきます。少し快適です。

 

時間はトータルで3時間半ぐらい要します。安いですが、体力の消耗は激しいのでご注意を。

あと、冬場は、車内が結構冷えるので、カイロ持参で、厚着をしていくことをお勧めします。

近鉄特急の混雑度合

ひのとり・アーバンライナーの混雑状況ですが、窓側の席が埋まる程度で通路席は空席が目立つ場合が多いです。ただし、月曜の朝・金曜の夜などは比較的混雑します。

ただし、通常、満席で予約できないということは稀です。心配な場合、前日に座席の予約をすればまず大丈夫でしょう。

※正月・GW・お盆は混雑します。この時期は、早めの予約をお勧めします。

<車内検札について>

乗車券の車内検札があります。その場合「切符」か「ICカード」を提示します。特急券の検札は省略されることが多いです。

ただし、違う座席に座っていると、車掌から特急券の提示を求められることがあります。

<混雑する車両について>

ひのとり・アーバンライナーでは「2号車」が混雑します。

名古屋駅がターミナル形式の駅のため1号車側が改札に近くなります。近鉄難波駅も1号車側が地下鉄御堂筋線の乗り換えに便利です。

1号車はプレミアム/デラックス車両なので、そこそこ混雑はしますが、追加料金が必要なため、利用者数は限られます。

そのため、一般車両で一番改札に近い「2号車」が混雑します。

近鉄特急の注意事項

近鉄特急あるある! 注意事項!

近鉄特急では注意しなければいけないことがあります。。。

1.やたらとエアコン(冷房)が効いている

なぜかエアコンがパワフルです。新幹線よりも強めにかかっている印象があります。

夏場でも寒い時があるので、長袖や羽織るものが必須です。

2.知らない人が自分の席に座っている・・・かも

車内でも特急券が買えるので、とりあえず空いている席に座っている人がいます。

3.コンセントが無い車両もある

新幹線に乗り慣れると特急にコンセントがあることが当たり前に思えますが、コンセントの無い車両も結構あります。

なお「ひのとり」には全席にコンセントがありますので、ご安心を!

※2020年ごろから、コンセントがついている車両も増加してきています。

 

スタンダードタイプの特急車両でも、新型車両には各席にコンセントがついています。

4.車内販売は無い

2時間もの長距離路線なのに、車内販売がありません・・・駅のコンビニで買ってから乗り込みましょう。

(昔は車内販売もあったのですが・・・)

5.車両の当たりはずれがある

近鉄特急は「やたらと混んでいる車両」と「やたらと空いている車両」があったり、やたら古い車両と新しい車両が連結されているなど、若干、あたりはずれがあります。それもそれで楽しみの一つにしてみてください。

最近消滅したたあるある

・喫煙車両がある⇒・・・なくなった

近鉄特急には喫煙車両がありましたが、2020年2月から、全席禁煙車両となりました。

・大阪難波〜名古屋特急と言っても「ひのとり」「アーバンライナー」とは限らない⇒・・・ということがなくなった

2021年3月から、大阪難波〜名古屋間の特急は「ひのとり」と「アーバンライナー」に統一されました。

 

まとめ

近鉄特急を使うことで、新幹線よりも安く移動することができます。

近鉄特急は大阪難波〜近鉄名古屋間で、2時間8分〜2時間25分程度かかりますが、難波から利用する場合、難波〜新大阪の移動で30分ぐらい要すため、思ったほど大きな時間の違いは生じないこともあります。

最近では、新型車両「ひのとり」による名阪特急の運行がはじまり、車内もかなり快適になっています。難波〜名古屋間の移動で近鉄特急という選択は「あり」です。ちょっとした気分転換にもなり、旅情気分も感じられて、お勧めできます。

その他の情報

◆二階建ての車両があるビスタカーについて

 最近では珍しい2階建て電車です

 階段部分

 階下席(3名以上のみ)

3名以上ならばこの個室ラウンジ風の座席が使えます。

 二階席

 

◆短絡線

大阪から名古屋に向かう電車は、伊勢中川付近で大阪線と名古屋線の短絡線を通って進んでいきます。

線路が△の形になっていて、しかも伊勢中川駅の構内という、日本でも珍しい所です。大阪と名古屋のちょうど中間地点付近です。

急カーブで電車は徐行して進んでいきます。是非、急に遅くなった時は、車窓を見てみてはいかがでしょう。

伊勢中川の短絡線 伊勢中川の短絡線

 

◆近鉄名古屋駅の特急専用ホーム

近鉄名古屋駅は特急専用のホームがあります。

 

近鉄(大阪・奈良周辺)の電車路線図

近鉄の路線図です。大阪府と奈良県のエリアです。相互乗り入れしている地下鉄・阪神電車は一部範囲での記載となっています。(2021/1現在)

⇒クリックで拡大  ⇒PDFバージョンのダウンロード 

上記のわかりやすい近鉄路線図はこちら

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