【はじめての無線LAN 簡単設定】NTTフレッツ光 PR-500MIの設定(ひかり電話ルータ)@基本設定・HGWに無線LANルータを接続する方法


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フレッツ光のホームゲートウェイにWiFiルータを接続しよう

「フレッツ光のホームゲートウェイ(HGW)の設定画面の開き方がわからない」「WiFiルータをつけて家でWiFiを使用したい」と思ったときの方法をご紹介します。

【関連ページ】【フレッツで自宅Webサーバ】PPPoE(v4)接続でWebサーバ/FTPサーバを立ち上げる設定ひかり電話ルータ PR-500MIでの設定 例)

【関連ページ】【フレッツで自宅Webサーバ】PPPoE(v4)とIPoE(v6プラス)を併用して自宅Webサーバを運営する方法(ひかり電話ルータ PR-500MIでの設定例)※v6プラス

フレッツHGWと無線LANルータの接続方法

(1)NTTフレッツ光・ひかり電話ルータ PR-500MIの設定画面への接続

フレッツ光の宅内装置・ホームゲートウェイ(=HGWと以後書きます)として標準的に使用されているPR-500MIの設定についてご案内します。

 

家に設置されているHGWは、ONU(光の終端装置)とブロードバンドルータとひかり電話のVoIP-TAが一体になっているタイプが多いと思います。またONUが外付けになっているタイプ(RS-500MIやRS-500KI)のHGWもあります。

ひかり電話と一体になったHGWは、一つの筐体に「ブロードバンドルータ機能」、「ひかり電話のVoIP-TA機能」が内蔵されています。LANポートは4つあります。

「フレッツテレビ」を申し込むと、更にテレビがつなげられる「同軸」端子もついているタイプになります。昔はバラバラで用意しなければいけなかったのですが、すべて一台になっているので便利ですね。

なお、So−net光、ドコモ光、BIGLOBE光など、「フレッツ光」でない名前の通信サービスでも、実際には「光コラボサービス」としてNTT東西のフレッツ光回線の卸を受けて提供しています。そのため宅内に設置される通信装置はNTTのマークがついた宅内装置となります。

<これがホームゲートウェイ(HGW)です>

 

背面には4つのLANポートと2つの電話用のモジュラージャックポートがあります。

光ファイバーはその下側につながります。

<基本的な接続形態>

フレッツHGWの接続方法

HGWの初期設定情報

以下がフレッツ光(コラボ光)のHGWの初期設定です。

初期のIPアドレス 192.168.1.1
初期の設定画面のURLアドレス http://192.168.1.1

または http://ntt.setup/

ログイン時のID・パスワード user / user (パスワードは初期のログイン時に設定した値になります)

user / user でログインできない場合、 

パスワードを、(なし)、admin、root、user1、password、pass、0000、1111 などいろいろと試してみてください。

どうしてもダメな場合は、初期化してください。

<初期化方法> 初期化するとHGWの設定がすべて消えてしまいます。

1.HGW本体にある「初期化スイッチ」を押したまま、「再起動スイッチ」を押して放す。

  〜初期化スイッチは押したまま〜

2.「初期状態ランプが消灯」

  〜1分ぐらい〜 

  〜初期化スイッチは押したまま〜

3.「初期状態ランプが橙色」に点灯したら、「初期化スイッチ」を放す。

 ※初期化中は、絶対に電源は抜かないように注意してください。

 

(2)市販の無線LANルータ(アクセスポイント)をHGWに接続する方法

無線LAN機能がHGWに装備されていない場合、電器屋などで市販されている「無線LANルータ」や「無線LANアクセスポイント」を購入して、HGWに接続することで使用することができます。

ただ、HGWにもルータ機能があるため、単に接続するとルータが2重になる構成になってしまいます。そのためデフォルトルート設定やIPアドレスの設定、DHCPによるアドレス払い出しの範囲などをきちんとしなければうまく通信できないというトラブルも発生しがちです。

そこで、ここでは、ルータの設定はほぼ不要で、トラブルが少ない「アクセスポイントモード」(ブリッジモード)での設定をご紹介します。

アクセスポイントモード(ブリッジモード)にすると、「無線LANルータ」のルータ機能が停止して、「スイッチングHUB」として動作します。


@無線LANルータ(アクセスポイント)を「アクセスポイントモード」や「ブリッジモード」にします

多くの無線LANルータでは、ルータモード(RTモード) ←→ アクセスポイントモード(APモード)やブリッジモード(BRモード)の切り替えは、本体に小さなスイッチがついており、それで変更できます。(呼び名はメーカーによって異なっています)

スイッチが無い場合は、マニュアルを読んで、スマホやパソコンなどから設定を行う必要があります。

購入時は「オート」になっている装置も多くありますが、明示的に「アクセスポイントモード」「APモード」「ブリッジモード」「BRモード」へ設定変更したほうが良いと思います。

AHGWに接続します

HGWの「LANポート」(どれでもよい)に、無線LANルータの「LANポート」を接続します。

※WANポートに接続するとうまくいかない場合があります。(機種によっては正常に動作するものもありますが・・・)

フレッツHGWと無線LANルータの接続方法

B無線LANルータ(アクセスポイント)の電源OFF/ON(または電源ケーブルの抜き差し)をします

電源を入れ直すことで、設定が反映される場合があるためです。

・・・以上で完了です。簡単です。

 

以上のように、無線LANルータの設定に自身がない人は、ルータモード(RTモード)ではなく、アクセスポイントモード(APモード)(ブリッジモード(BRモード) に設定して使用することをお勧めします。

 

余談1  DHCPでのIPアドレスの払い出しは、HGWからとする(無線LANルータのHDCPサーバはOFF)

HGWの配下に接続した無線LANルータがアクセスポイントモード(APモード)やブリッジモード(BRモード)で動作していれば、無線LANルータが端末にDHCPでIPアドレスを払い出す動作はしませんので、動作が不安定にはなりません。

逆に、無線LANルータのDCHPサーバ機能をONにした場合、HGWのDHCPサーバ機能とバッティングします。動作が不安定になる(インターネットにつながらないなど)の原因ともなります。

通常、HGWでは、DHCPサーバ機能がONになっていますので、HGWがIPアドレスを払い出します。無線LANルータを接続した場合は、無線LANルータのDHCPサーバ機能はOFFにしておきましょう。

 

余談2  APモードで動作している時の無線LANルータ(アクセスポイント)自身のIPアドレスはどうなる?

無線LANルータがアクセスポイントモード(APモード)やブリッジモード(BRモード)で動作している場合、無線LANルータ自体のIPアドレスは、手動で明示的に設定しない場合、HGWがHDCPで払いだしたアドレスを使用するケースが多いです。

そうなると、どのIPアドレスが無線LANルータ(アクセスポイント)に払い出されているかがよくわからないことになります。

そのためのツールが各社から提供されています。

 IODATA社製のルータの場合:Magical Finder ⇒googleで検索

 NEC製ルータの場合:AtermSearch  ⇒ googleで検索

 Buffalo製のルータの場合:AirStaton設定ツール ⇒googleで検索

 

余談3 パソコンに割り当てられたローカルIPアドレスの確認方法

確認方法・・・コマンドプロンプトを開いて「ipconfig」 とコマンドを打てば確認できます。

この場合、このパソコンのIPアドレスは、192.168.1.10 が設定されています。

HGWと同じネットワーク(192.168.1 まで が同じ)なので、正常です。

デフォルトゲートウェイも、HGWのアドレス(192.168.1.1)になっているので正常です。

インターネット接続の確認・設定方法

HGWの設定画面

HGW(ホームゲートウェイ)PR-500MIのLAN側のIPアドレス(192.168.1.1)をブラウザで指定すると設定画面になります。

ブラウザのアドレス欄に

http://192.168.1.1 または http://ntt.setup/ で接続すると、以下のような画面が出ます。

既に設定済みならば、状態が「接続中」になっています。

接続先の設定が入っていない場合、メインセッションの操作欄の「編集」を押して、プロバイダからの案内に記載されている情報を設定します。

設定が完了したら、「接続」 ボタンを押します。

★なお「v6プラス」を契約している場合は、上記のPPPoEセッションについては接続していない状態となります。PPPoEセッションを接続せずとも、IPv6やIPv4通信が可能です。なおIPv4通信は、IPv6パケットの中にIPv4パケットを入れて(IPv4 over IPv6)伝送されます。

★もし自宅Webサーバなどを運営する場合は、PPPoEセッションで払い出されたIPv4アドレスが必要となります。詳しくは

【関連ページ】フレッツ光 IPoE(v6プラス)と PPPoE(IPv4)を併用して自宅Webサーバを公開する 設定方法

に記載しています。

<よもやま話>

最近ではIPoE(v6プラスやOCNバーチャルコネクト)接続が一般化してきており、PPPoEによる接続はマイナーになってきていますね。

ちなみに、2000年ごろ、フレッツADSLが提供開始された頃、まだ家庭ではブロードバンドルータが普及しておらず、当時は、パソコンにPPPoE接続ソフトウェアを入れて、直接 パソコンからPPPoEトンネルを張って使っていました。

当時は「フレッツ・スクエア」というサービスがあり「インターネット接続」と「フレッツスクエア」の2つのPPPoEセッションを張 って使っていることもありました。

PPPoE方式はIPoE方式と比べると装置の費用が高くなり、接続時のボトルネックになりやすいという課題があるので、今後はIPoEのみが主流になるかもしれませんね。

 

終わりに

市販の無線LANルータ(アクセスポイント)を、フレッツのHGWに接続する場合、市販の無線LANルータを、デフォルト設定(オート)のまま、HGWのLANポートに接続しても、問題なく動作する場合は多いと思いますが、時々、無線LAN配下のパソコンやスマホなどがインターネットに接続されないケースも出てきます。

(無線LANルータはルータなのでルータモードとして動作していた場合は、家庭内で別のサブネットワークができることとなり、HGWのLANポートに直結した端末と、無線LANに接続した機材がうまく通信できない事象なども発生することがあります)

またHDCPサーバ機能が、HGWと無線LANルータの両方が機能することで、思わぬトラブルが発生することもあります。

そんな時に、明示的に「アクセスポイントモード」「APモード」「ブリッジモード」「BRモード」に設定することで、無線LANのルータ機能をOFFにして、HGWのLANポートにつながった端末も、無線LANのルータにつながった端末も、同じネットワーク上に存在するようにして、HDCPサーバ機能はHGWに一任させる、ということで、不要なトラブルを減らすことにつながります。

もし、家庭内のネットーワークでうまくいかないことがあれば、一度、ご確認ください。

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以上です。