失敗メモ【業者選び・価格交渉】編

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ここで失敗すると、費用が思いのほか高くついたり、思い通りの家にならない・・・かもしれません。

【業者】大手ハウスメーカーで高額だったけど、ちょっと期待外れ

◆実際に工事をしていたのは、聞いたことのない孫請けの会社だった。

◆工事車両が道路を占有したり、路上駐車をしているが、許可を取っているような気がしない。

◆建設後、マナーが悪い二流の業者が作業していたことを後で知った。

メモ「大手住宅ハウスメーカーによる施工なので安心・・・」と思っていると落とし穴があります。
実際に建築工事をするのは、大手住宅ハウスメーカーの下請け・孫請け会社。「大手」 と言っても、直営で建築工事をすることはほぼありません。現場の施工状況まで十分に目が行き届いていない場合も多いです。
大手ハウスメーカーでも、作業車両が道路を無許可で専有する、ご近所迷惑な深夜・休日まで作業をする、作業員のタバコのポイ捨て、残セメントの排水溝への投棄など 、思いがけないトラブルもあります。

【業者】「知り合いの業者」に頼まなければよかった

◆知り合いが故に、言いたいこともあまり言えず、結局、納得いかない所があるまま完成してしまいました。

◆価格交渉で気を遣い、言い値で契約することになった。

◆食事の用意など、余計な気遣いが必要となった。

◆後で不具合が見つかっても、人間関係に傷をつけたくないので、言いにくい。

◆友人の紹介の業者に頼んだが、費用の割に、設計や品質に納得感がなく、結局、友人との関係も気まずくなりました。

メモ

家を作るとなると「知り合いの業者」や「取引関係の業者」など、知り合い伝手で、設計や建築を依頼する 、というケースもあるでしょう。

しかし、注文住宅・自由設計の場合、契約や設計時に気を遣ったり遠慮をすると、最終的に納得いく家にならないことも。

 

建てる側の「自己中心」で進める必要がある場面もあります。場合によっては駆け引きも必要です。

そこで遠慮をしてしまったり、気を使う相手ならば、違うところにお願いした方が良いでしょう。

 

また知り合いが故に、食事の対応など、細かなところに気を遣ってしんどくなってしまうこともあります。

また、トラブルが起きた時は紹介してくれた知人・友人との関係にもひびが入るということ。

 

業者選びは重要です。知り合い伝手の場合は、

 

【業者】昔からある地場の工務店でもよかった

◆昔からある地場の工務店では、腕が良い大工が居る、作りが丁寧、価格もお手頃な工務店があることを知った。

◆今風のデザインをPRしている新興の工務店にお願いしたが、雨仕舞・水仕舞いが甘い、素材の質が悪い、断熱材の施工がいい加減などで後悔した。

メモ

地元で数十年と長く営業している工務店は、地域の事情をよく知っており、あらかじめ問題となることを教えてくれたり、腕の良い大工を抱えていたりと、様々なニーズに応えてくれたりするところもあるので、そのような工務店をあたってみるというのも手です。

逆に、新興工務店は、一見「いまどき」な家のデザインがありますが、屋根などの雨仕舞い、使用する木材の品質、外壁の素材、基礎などでコストダウンしている場合があります。特に「雨仕舞い」や「水回り」の工事については、しっかり確認した方がいいでしょう。

【価格】価格交渉がうまくできなかった・予想以上に高くついた

◆駆け引きが苦手で、値引きや価格交渉のやり方が分からなく、言い値で契約することになった。

◆交渉で値引きができることを後で知った。

◆いろいろな費用が加わって、当初想定していた価格よりも200〜300万円上振れした。

メモ

予算と希望の家は、なかなかうまくマッチしません。

概算の見積もりがでてきたら、必ず価格交渉をすることです。予算が十分ならばよいですが、マッチしない場合は、交渉が必要となります。

目先の値引きに惑わされずに、総額でみることが大切です。
言い値ですぐに契約することは避けましょう。

価格交渉のテクニック

価格交渉をするときは以下を参考にしてみてはいかがでしょう。

 

@あらかじめ「購入予定価格」(総額)を決めておく

●あらかじめ、「購入予定価格」の総額を明確にしておきましょう

 

予算やローンの支払いを想定し、土地+建物(+税)+ローン手数料+諸経費(約200万とみておく)を含めて、いくらならば即決するか、いくら以上ならばNGかをあらかじめ決めておくことです。手持ち資金とローンと年収などから、おおむね決まってきます。

業者に相談するときは、必ず予算は聞かれます。

 

A必ず2社以上の業者にあたる

●近辺の類似条件の物件の「見積り」を取得しておきましょう

 

どうしてもここでこの業者で建てたい、と思っていても、類似した条件での見積もりを必ず取りましょう。できれば2社以上あればよいです。
類似した他社物件の見積もり価格を見せて「このぐらいの価格にならないか」という値引き交渉をすることが有効的な手段です。
具体的に「見積書」の取得まですることが重要です。他社の見積書があると、本気度が伝わるので話が進みます。

 

B何らかの「理由」をつけて価格交渉する

●価格を引いてもらう場合、代わりの条件(条件のデグレード)を探っておきましょう

 

オープンハウスにすることを条件にした値引きを提示してくることもあります。ただし、オープンハウスにすることによる割引は、あらかじめ建築会社は織り込み済みなので、その他、更なる値引き方法を検討しましょう。

例えば、その建設会社が他のエリアで販売している住宅(建売)などがあれば、その建物価格を引き合いに、スペックの一部を「建売」に合わせることで、価格低廉化の交渉ができます。何も駆け引きなしの価格交渉はうまくいきません。

 

C契約する代わりに建物○坪分を負けてくれ、とお願いする

●「今日、即決するので2坪分サービスして欲しい 」

 

価格交渉が限界まで来た状況で、契約することを腹に決めた上での最後の交渉です。

例えば「今日契約書にサインをするので、建坪30坪で1500万円のところを、3坪分をおまけして、建坪33坪で1500万円にしてほしい」という具合に、具体的にお願いすることです。交渉によって+1.5坪に留まっても 、無いよりもマシです。1.5坪のおまけでも150万円安くなるのです。

 

D土地+建物セットの場合、土地と建物の按配を調整

●セット物件の場合は、土地に価格を寄せることを相談

 

合計金額が同じでも、土地に価格を寄せることで、消費税分が変わってきます。 ただし、極端に偏ると問題なので、あくまでも周囲の相場の範囲内での交渉です。既に織り込み済みで変らない場合もあります。

 

イラスト:素材good(https://sozai-good.com)